ホームページ制作会社の選び方。比較のポイントとは?
「ホームページ制作会社の選び方がわからない」
お客様よりご相談を頂く際に、このようなお声を頂くことがあります。
WEB担当者の中には、「初めてホームページの制作やリニューアルを担当することになった!」という方も多いのではないでしょうか?
大阪府内だけでも1,000社以上の制作会社があり、価格の安い業者や魅力的なデザイン実績が多数ある会社も存在します。
そこで、この記事では、【制作会社を選ぶ際の重要なポイント】をわかりやすく解説します。
1.ホームページ制作会社の現在
まずはホームページ制作会社の現在を知ることから始めてみましょう。
日本で初めて公開されたホームページに【日本最初のホームページ】というサイトがあります。
文部省高エネルギー物理学研究所計算科学センター(当時)に所属していた、森田洋平様が1992年9月30日に公開されたページになります。
日本にあるホームページ制作会社は2万社以上!?
日本で初めてホームページが生まれてから30年以上が経ち、今では日本国内に2万社以上のホームページ制作会社が存在しています。この数字は法人だけを対象としていますが、個人事業主なども含めると数えきれないほどの制作会社があると考えられます。
ホームページ制作は、パソコンさえあれば誰でも始められるため、参入のハードルが低く多くの企業がサービスを提供しています。
制作会社の選定に失敗している企業の割合
実際に、多くの企業がホームページ制作で失敗していることをご存知ですか?その原因の多くは、
“提供されたホームページのデザインが思っていたものと全然違う”
“SEO対策に特化していると聞いていたのに、検索の上位に出てこない”
など、制作会社から提供される品質が、依頼元の期待を大きく下回っていることが、その原因の1つです。
ホームページ制作は、デザインを中心としたクリエイティブな仕事であり、その品質はデザイナーの技術に大きく左右されます。また、SEO(検索エンジン最適化)においても、ほとんどの企業が既にウェブサイトを持っているため(全体の90%以上)、多くの競合他社の中から上位表示を目指さなければなりません。
単にサイトを作るだけでは上位表示は難しく、サイトの設計やキーワードの選定、コンテンツの最適化など、SEOのさまざまな要素を考慮する必要があります。そのため、信頼できる企業を見極めることが重要になります。
それでは実際にどれぐらいの企業が発注先の選定に失敗したと感じているか、アンケート集計サービス利用して調査を行いました。
WEB制作会社のクオリティを見て 発注先の選定に失敗したと感じたことはありますか?という問いに対して、
失敗したと答えた人が55%以上、2 社のうち1社は失敗したと感じていることがわかりました。
当社では、ホームページの品質にご満足いただけない場合、制作代金を返金する【返金保証サービス】を提供しています。
少しでも制作会社の品質に不安を感じた場合、お気軽にご相談ください。
2.ホームページ制作会社に相談するときの3つの準備
ここではホームページ制作会社を選ぶ際の重要なポイントを紹介します。発注先をどう選べばいいかわからないという方は、以下のポイントを参考にしてみてください。
ホームページ制作会社を選ぶポイントとして、大まかに以下の項目をチェックしましょう。
・ホームページ制作の目的
・予算と納期
・管理・運用に関する方針を決める
それでは詳しく解説していきます。
ホームページ制作の目的
ホームページは、企業に関する理解を深めたり、ブランドの認知度を高めたり、ステークホルダーとのコミュニケーションを円滑にしたりする役割があります。さらに、リニューアルを考える際には、次のような目的もあります。
・製品ページをより魅力的にして、ユーザーの興味を引かせたい
・ウェブサイトからのお問い合わせを増やしたい
・新規顧客を獲得したい
・求人への応募数を増やしたい
・自社で簡単に更新できるサイトにしたい
目的が違えば目指すべきホームページの設計や重点項目が変わります。
ゴールが明確でないと、提案の価値を判断するのが難しくなりリニューアルによる成果も期待できなくなります。
まずはホームページを新しくすることで、達成したい目標/目的を考えることから始めてみましょう。
予算と納期
制作会社の費用は主にディレクターやクリエイティブスタッフの稼働時間によって決まることが一般的です。つまり、予算が多ければ凝ったデザインや多くのページ数を持つホームページの制作が可能となります。一方で、予算が少なければその予算内で最良の成果を出す方法を模索する必要があります。
納期は具体的に伝えるのがポイント。
例えば、「できるだけ早く」や「5~8月の間」など、曖昧な表現になると制作会社は余裕を持ったスケジュールを組むことになります。
急ぎでなくても、確実な納期を設定することが大切です。
管理・運用に関する方針を決める
ホームページは作ったら終わりではなく、公開後も定期的に管理や運用を続ける必要があります。
・ホームページの運用も制作会社に依頼するか
・依頼する場合、月々の予算はどれくらいか
・制作会社に依頼する運用の範囲はどこまでか
事前にこのような内容を決めておき、制作を始める前に運用について制作会社とある程度決めておいた方が良いでしょう。
初期費用が安くても、月額の運用費用が高ければ、全体の支払額が大きくなります。
WordPressなどの進化により、知識がない人でも簡単にサイトの更新ができるようになった今、自社で更新が可能なサイトを構築することはお勧めです。
3.押さえておくべきホームページ制作会社の選び方、7つのポイント
まずは、自社のニーズに合ったホームページ制作会社を見極める必要があります。
ここからはどのようなポイントに注意すべきか、制作会社を選ぶ際の重要な7つのポイントについて説明していきます。
- 【制作会社を選ぶ際の重要な7つのポイント】
- ・制作会社の自社ホームページの質はどうか?
・ホームページの制作実績は豊富か
・提案書の中身は魅力的か、わかりやすいか
・担当者との相性やコミュニケーションに問題はないか
・予算内での制作と希望の納期を実現できるか
・運用のサポートも十分か
・Web集客に関する知識や経験があるか
制作会社の自社ホームページの質はどうか?
制作会社のホームページは、その会社のプレゼンテーションとも言えます。企業のサイトを見ることで、制作会社のスキルや制作への姿勢がわかります。また、こだわりの部分も見られることができるでしょう。そのため、制作会社が運営するウェブサイトはしっかりとチェックすることが重要です。
・サイトが古いといった印象は持ちませんでしたか?
・十分な情報が掲載されていましたか?
・定期的に情報が更新されていますか?
・業界に詳しくない人が見ても分かりやすかったでしょうか?
会社のホームページはその会社の「顔」であり、丁寧に作られた制作会社は、配慮や気配りができるでしょう。
どれだけ良いことを言っていても、自社のホームページでそれを実現していないと、説得力がありません。
本当に信頼できる制作会社かどうか迷った時は、ぜひじっくりとホームページを見てみてください。
ホームページの制作実績は豊富か
ホームページ制作会社には、さまざまな分野で仕事を請け負うオールラウンダーもいますが、一般的には特定の分野や業界に特化した会社が多いです。たとえば、デザインや集客に強い会社、開発や技術に長けた会社、美容業界や士業業界、製造業界に特化した会社などがあります。
こうしたホームページ制作会社の特性は、実績を確認するのが一番です。もしホームページに掲載されていなければ、直接問い合わせてみる方法もあります。制作実績を見ると、デザインだけでなく、得意な業界やクライアントの規模感もわかります。
デザインを見るだけでなく、担当者に制作実績について詳しく質問してみるのもおすすめです。どんな成果があったのかや、どのようなこだわりがあったのかなどを聞くことで、担当者の能力だけでなく、会社の強みや特徴も把握できます。
提案書の中身は魅力的か、わかりやすいか
ホームページ制作の商談では、まずクライアントからご要望を伺い、その後にお見積りと提案書を作成します。
ページ数や金額だけが書かれた簡単な提案書の場合、具体的な内容やデザインのイメージ、SEOの設計や公開後のサポート内容が明確でないため、完成したホームページが【想像していたものと違う】などと感じることは少なくありません。
当社でも、提案書は20-30ページ程度作成します。このボリュームを目安に考えると良いかもしれません。ですが、重要なのはボリュームではなく、提案書の質になるため、抑えておきたい提案書の内容について以下で説明します。
担当者との相性やコミュニケーションに問題はないか
ホームページ制作の成功には、制作会社の担当者が非常に重要です。特に大規模なプロジェクトでは、数ヶ月間一緒に仕事をすることもあります。
担当者のコミュニケーション能力は特に重要ですので、初回のヒアリング時にしっかり確認しておくことがおすすめです。
・しっかりとした受け答えができる
・質問しやすい雰囲気がある
・メールなどのやり取りに気配りがある
・専門用語は多用せず、丁寧に説明してくれる
また、返事が2日経っても来ないなど、緊急な対応が必要になった時に困りますよね。
金額や実績に関係なく、「なんだかやりにくいな」と感じた場合は見過ごさないようにしましょう。
予算内での制作と希望の納期を実現できるか
初回の打ち合わせで予算と納期を明確に伝えることで、その予算/納期内で実現が可能な詳細を知ることができます。予算を伝えないと、予算を超える提案や納期に間に合わない提案が届くことがあり商談が前に進みません。もちろん制作会社からヒアリングがあるかと思いますが、予算感を伝えることで、より適切な提案を得ることができます。
運用のサポートも十分か
公開後のサポート体制がしっかりしているかどうかも、制作会社を選ぶ際の重要なポイントです。ホームページは作成したら終わりではなく、作成後の運用も大切です。
・更新時は都度制作会社に依頼するか、または自社で簡単に更新できるような設計にしてもらうか
・サイトデータのバックアップはプランに含まれるか
・自社でサイト更新をする際に出た疑問点は相談に乗ってくれるか
など、基本的な設計についての確認や、運用中に疑問やトラブルが生じても、手厚くサポートしてくれる制作会社を選びましょう。
Web集客に関する知識や経験があるか
ホームページを公開した後は、ユーザーに訪問してもらう必要があります。Web上での収益を増やしたいと考える方は、どのような手段でどのように流入を増やすかを想定して制作してくれる制作会社を選ぶことがおすすめです。
またアクセスを増やしただけでは問い合わせには繋がりません。問い合わせに繋がるようなコンテンツメイクができているか、デザインのチカラでサービスが魅力的に見えているか、など制作やSEO対策のみならず広告に関しての知識をがあるかも確認しておきましょう。
4.ここだけは押さえておきたい【質の高い制作会社を見極める重要なポイント4選】
最後に、クオリティの高い制作会社を見つけるための重要なポイントを説明します。これを押さえておけば、失敗するリスクが大幅に低減されるので、見逃さないようにしましょう。
- 【質の高い制作会社を見極める重要なポイント4選】
- ・提案の段階からSEOに関しての戦略が提示されるか
- ・ワイヤーフレーム(UI設計)の質は高いか
- ・希望するブランディング(デザインイメージ)が実現できるか
- ・新サイトの構成案(コンテンツ)が明確にされているか
提案の段階からSEOに関しての戦略が提示されるか
SEO設計は重要なパートで工数が必要なため、ご依頼の検討段階から詳細なSEO設計を提案するのは難しいですが、現在のサイトの状況や目指すべきキーワードについて基本的な提案は可能です。
以下は一例に過ぎませんが、
・リノベーションとリフォームというキーワードでは、Googleの検索数には10倍以上の差があり、現在のサイトで使用している「リノベーション」というビッグキーワードを見直す必要がある。
・Google検索では、フェイシャルエステとブライダルエステの検索需要が高まっているが、既存サイト内でサービスの細分化が不十分であり、フェイシャルエステやブライダルエステの顧客を獲得できていない。
など、具体的なニーズの調査を行う前に、課題提出などができているか確認する必要があります。
本当に顧客の課題を解決するために動いてくれる会社は、提案の段階から現在の問題点に注力して提案書を作成してくる可能性が非常に高いです。
それっぽいことを書いている提案書ではなく、自社の課題に沿った内容で作られているか確認しましょう。
ワイヤーフレーム(UI設計)の質は高いか
ワイヤーフレームとは、デザインが行われる前に、掲載するコンテンツがどのようなレイアウトでページに反映されるかを確認するための設計図です。
入れたい内容をただただ並べただけのワイヤーフレームも多くありますが、その場合はワードやエクセルを使って、順番に入れたいコンテンツや文章を列挙するだけで充分です。ワイヤーフレームは、コンテンツの配置だけでなく、ユーザーが使いやすいレイアウトになっているか、ボタンやキャッチコピーのサイズ感は最適か、などページの使いやすさや読みやすさなどの品質が確保されるかを確認しましょう。
希望するブランディング(デザインイメージ)が実現できるか
WEBデザインの作成方法は大きく分けて2種類あり、自社のこだわりを表現できるオリジナルデザインと、決められたレイアウトに写真や文章だけを変更するテンプレートデザインがあります。
オリジナルデザインのホームページの大きな魅力は、自分たちのこだわりを存分に表現できることです。デザインやレイアウトの細部にまでこだわりが加えられ、独自の雰囲気やイメージを伝えることができます。その結果、ブランディングやプロモーションを効果的に行うことが可能です。
テンプレートを使うと、安価にホームページを作れますが、他と差をつけたり独自の魅力を出すのが難しいことも覚えておく必要があります。既存のテンプレートを使うと、他のサイトと似たようなデザインになることはもちろんのこと、仕上がりも満足できない可能性が十分にあります。
自社が思い描くホームページのデザインがオリジナルデザインでなければ表現が難しい場合、そのようなデザインを実現できる制作実績があるか、を確認しておく必要があります。また、実際に依頼して想像していたデザインイメージと異なる場合、サイトデザインを納得いくまで制作してくれるか、返金などの対応があるか、を確認しておけば安心です。
新サイトの構成案(コンテンツ)が明確にされているか
提案段階では、制作ページ数に対して見積もりが決まることが一般的です。しかし、実際に依頼するページの内容や入るコンテンツが何かを事前に確認する必要があります。例えば、採用ページを作成する場合、掲載できるコンテンツが社長メッセージと募集要項のみの場合もありますが、会社の強みや先輩からのメッセージ、福利厚生まで掲載が可能なページもあります。採用ページなどの重要なページでは、掲載されている情報の質によって、求職者の数や1人当たりの採用コストが大きく変わります。どのページにどの程度のコンテンツが入るか、そしてそれに対する意図は何かを事前に確認することが重要です。提案書を通じて、その情報を把握しておくことが必要です。
まとめ
ホームページ制作は業者の選択次第で、その後の成果が大きく左右されます。
せっかくの制作を失敗しないためにも、優良な制作会社を慎重に選んで、貴社のプロジェクトを成功させましょう!